プロトスター旗揚げ公演を終えて
公演から早1か月。もろもろ落ち着きまして改めてその時の様子を紹介いたします!
太宰治「待つ」リハーサルの様子。プロトスターは全員が立ちマイクで読んでいます。特に決めているわけでもないのですが。
江國香織「デューク」リハーサルの様子。当団体最高齢湯の川チャチャさんが見守ってくれています。
ここからは本番の様子です。星新一「ボッコちゃん」と川上弘美「神様」を読んでくれた床鍋さん。高校放送局アナウンス出身で、透き通る声で多くのお客様を魅了しました。「ボッコちゃん」の”ロボットらしさ”良かったなあ。「神様」は本公演で一番時間的に長い作品。くまの鳴き声に苦労していましたが、本番では練習の成果を発揮できました。本公演で引退の床鍋さん。新天地でも頑張って!
9月に朗読を始めたばかりのまりもちゃん。新美南吉「二ひきの蛙」を読みました。初々しさと声の膨らみ方が作品にぴったりマッチしていました。今後ますますじょうずになっていってください!
笠島は東海林さだお「天ぷらそばのツライとこ」と小松左京「牛の首」を読みました。2作品とも笑いが起こり、会場の反応をリアルに感じ取れたのが収穫でした。
太宰治「待つ」。太宰治の持つ文章の力と津軽カタリストの構成の力がビビビっと合わさるととんでもない一大スペクタクルになります。
今回のメイン作品の一つ、江國香織「デューク」。代表笠島が大好きな作品で、今回ドラマリーディングとして皆さんにご披露できて本当に良かったと思います。読み方、音楽の選び方、早渡さんのイラスト、すべてにこだわりました。楽しんでいただけたかなあ。
私たちプロトスターは市立函館高校放送局8期生3人が立ち上げた団体ですが、当時の顧問の先生にもお越しいただくことがかないました。来るとは思ってなかったので(笑)べらぼ~に緊張した私たちでしたが、公演後「いや、良かったよ。表現力が上がったね!」と褒められ、「エヘヘヘヘ」と目じりを下げていたのでありました。
も一つエピソード。挨拶の際に「朗読の楽しみは、読み手と聞き手の呼吸がお互いにあったと分かるとき」とえらそ~なことを語りましたが、終わった後に友人に「きょうは呼吸あってたかい?」と聞かれたことがずーっと頭に残っています。「あっていた」とは思います。でも、会場には「朗読を始めて聞く人」「何十年も朗読を自身がしている人」「たまたま来てみた人」などいろいろな背景の方がいらっしゃいます。果たしてそのすべての人と呼吸をあわせることができたのでしょうか。今後も考え続け、第二回公演の大きなテーマとしていきたいと思います。
あえて書くのもなんだかなと思い、悪いところを書かず、なんだか褒めまくりの文章になってしまいましたが、細かい反省点はいろいろあります。第2回公演ではこれらの反省を生かし、よりお客様に楽しんでいただけるよう、工夫を凝らし、練習を積み重ねていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。活動に興味を持った方は、ぜひお問い合わせのページからコンタクトをとってみてください!
なお、今回の公演にあたり多くの方々にご協力を頂きました。会場スタッフとして助力頂いた道南ご縁づくりさま、台本を提供いただいた津軽カタリストさま、日ごろから気にしてくれて公演に際してはお花を頂いた朗読研究会「綾」さま、何度となく打ち合わせを行ってくれた函館市地域交流まちづくりセンターさま、イラストを2か月前になってから発注したのに嫌な顔一つせず描き切ってくれた早渡乃苺さま、著作権の許諾にあたりご協力いただいた株式会社新潮社さま、小松左京ライブラリさま、星ライブラリさまなどなど本当にありがとうございました。そして、会場にいらっしゃってくれたお客様、本当にありがとうございました。
かさじまでした。(古畑任三郎風に)
【追記】以下、公演の詳細です。
日時:11月26日(土)開場13:30 開演14:00
場所:函館市地域交流まちづくりセンター多目的ホール
(函館市末広町4番19号)
作品:
【朗読】
亀井勝一郎「函館八景」より抜粋(青空文庫より)
星新一「ボッコちゃん」(新潮文庫刊『ボッコちゃん』所収)※1
東海林さだお「天ぷらそばのツライとこ」(文春文庫刊『ワニの丸かじり』所収)
新美南吉「二ひきの蛙」(青空文庫より)
川上弘美「神様」(中公文庫刊『神様』所収)
小松左京「牛の首」(ハルキ文庫刊『夜が明けたら』所収)※2
【ドラマリーディング】
太宰治「待つ」(青空文庫より)
江國香織「デューク」(新潮文庫刊「つめたいよるに」所収)※3
定員:30名
料金:無料
後援:函館市教育委員会
協力:津軽カタリスト 道南ご縁づくり
要事前申し込み。申込は hakodateprotostar@gmail.com もしくはTwitter(@HKD_protostar)まで、氏名、電話番号、予約席数を記載してご連絡ください。メールやTwitterでの連絡が難しい方は080-1974-3396(笠島)までご連絡ください。
▽駐車場には限りがありますので、できるだけ公共交通機関をご利用ください。
▽感染症対策を実施のうえ、ご来場ください。会場内ではマスクの着用をお願いいたします。
※1 本公演における星新一作品の朗読については、新潮社を通して、星ライブラリの許諾を得ています
※2 本公演における小松左京作品の朗読については、小松左京ライブラリの許諾を得ています
※3 本公演における江國香織作品の翻案及び朗読劇の上演については、新潮社を通して、著作権者の許諾を得ています
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